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■第三の質問・見舞

僕の答えを聞いた後もしばらくおぢさんは疑わしげに僕を見つめていた。
やがて諦めたように首を軽く振り、
『そこまで言うのならそういうことにしておいてあげよう』
と、溜息と共に吐き出した。

なんか失礼なおぢさんだ、と思い始めた頃。
思い出したように彼はぽんと手を打ってしゃくしゃくと言ってのけた。

『そういえば君の叔父さんだがね、ぎっくり腰で入院しているらしいよ』

えッ!何だって、それは初耳だ!大変だお見舞いに行かなくちゃ!

慌てる僕の目の前に、おぢさんが二つの包みを差し出した。

『ここに二つのお見舞い品がある。バナナとお花だ。好きな方を選びたまえ』
 

おはな

ばなな