<<戻る■第一の質問・顔
『それではさっそく始めよう』
おぢさんは、するすると巻物を広げた。『ちなみに言っておくと、
これは三つの質問に答えるだけで憑き物が見つけられる秘伝の巻物なんだ』
こうがいはっとだぞ…ぶつぶつ言いながらおぢさんは蝋燭に火をつける。やっと少し明るくなって一安心…と思ったら、
暗闇の中に彼の顔がぼんやりと浮かび上がり、それは本来よりもいっそう凄みを増していた。
慌てて目をそらす。そんな僕に気付かないらしく、おぢさんは巻物に目を落としたまま第一の質問を読み上げた。
『君の顔は…』
→色んな意味で普通じゃない