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■第二の質問・死

彼は僕の答えを聞いてからしばらく僕の顔を見つめていた。
口角を少し上げて、また笑う。

『うん、君はなかなか自分の容貌というものを承知しているね』

満足そうに言ってから、今度はどこから取り出したのか、正方形の匣を僕の前に置いた。
『開けてみたまえ』

何が出てくるのかとびくびくしながら匣を開けると、中から四角い顔の男が飛び出してきた。
額に『修』の字。
男はけんか腰に僕の襟首を掴み、怖ろしい顔で問いかけた。

『死ぬのは怖ぇか?』
 

怖いもの無し!むてきんぐ!

怖ぇよ…死ぬのは怖ぇよ…