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■第三の質問・『桃山人夜話』

自信満々にそう答える僕を見て、おぢさんの瞳に怖ろしい光が宿る。

『そうか…死を畏れないとは、君は意外と達観しているね』

そう言うと懐に手を入れ、なにやらぼろぼろの古本を取り出した。
汚い本だなぁと思って見ていると、それをまたもや僕の目の前に突き出してくる。

『さて、次の質問だ。この本の題名を読んでもらおうか』

黄ばんだその本の表紙には『桃山人夜話』の文字。
なんだ、簡単じゃないか。
こんなものの読みをキクなんて馬鹿にしている。
 

とうさんじんやわ

とうさんのじいさん